2009年から始まった学校設定教科「進路探求」のなかの学校設定科目で、夏休みが始まってすぐに、1泊2日の旅行をするのが中心です。それに先立って、事前学習を何回か行い、受講生はレポートを作成し、旅行から帰ってからも振り返りをします(これら全てにきちんと参加すると1単位が認定されます)。これらは冊子にまとめられ、社会科で保管しています。
参加生徒は毎年平均して15人ぐらいですが、1回目は3人だけでした。最近では20人をこえることが多く、学年を越えての交流も深まります(宿舎が大部屋のときもあります)。中には3年間で3回参加する生徒もいます。社会科のみならず、理科や国語(古典)などの学習の補強にもなります。また、レポートを手書きする生徒も、パソコンを使う生徒もいます。
2009年は参加者なし、10年倉敷、以下、舞鶴、長浜、白浜、徳島、伊勢、丸亀、瀬戸内、草津、桑名と続いています。その地その地の、史跡をめぐったり、博物館をたずねたり、神社仏閣に参拝したり、工場見学したり、ものづくり体験したり、多彩な活動をすします。家族旅行は自家用車、学校の遠足は貸切バスという時代ですが、電車・路線バス・乗合い船などの公共交通機関での移動も、生徒にはためになることが多いようです。
日本史や地理の知識が豊かな生徒、地形やお城や鉄道に詳しい生徒、イラストのうまい生徒、プレゼンの上手な生徒、ガイドさんにいっぱい質問する生徒など、生徒はいろんな面を見せてくれます。
<近年の主な訪問先>
2017年:岡山県 倉敷地方 (大坂城残石群ハイキング、造山古墳研修など)
2018年:滋賀県 びわ湖畔 (琵琶湖博物館、草津宿本陣、近江神宮など)
2019年:三重県 関・亀山 (旅籠玉屋歴史資料館、亀山城、七里の渡しなど)