2024.10.07
現地での12日間は、まさに夢のような素晴らしい体験でした。私たちのために、実践的な英語を熱心に教えてくださる先生方、一人ひとりに丁寧にサポートしてくれるバディたち、そしてツアー全体を細やかに支えてくださったコーディネーターの方々がいて、全ての環境が参加者の成長を力強く後押ししてくれています。あとは、自分の気持ちをいかにポジティブに保つかが課題ですが、特に日本の学生、特に鳳高生にはそれが難しいところです。
初めの頃は、英語の授業でも声が小さく、「Big Voice!」と励ましの声を何度も浴びていました。バディとのやりとりやホストファミリーとの会話も全くうまくいかず、登校するたびに昨夜の失敗を嘆く生徒が多かったのです。
しかし、時間が経つにつれて、彼らの姿は劇的に変わっていきました。最初は愚痴ばかりだったのに、「昨日は少し話せた!」「言われていることが理解できるようになった!」という声が増え、顔の表情も明るさを増していきました。「なんとかなる」「せっかくのチャンスなんだから全力で頑張らなきゃ!」という前向きな気持ちがどんどん育まれました。それでも、週末を迎える前は少し緊張した面持ちでした。平日は仲間と顔を合わせ、コーディネーターの方に愚痴をこぼしながら過ごせますが、週末はホストファミリーと過ごす2日間。そのため、どうなるか不安があったことでしょうが、彼らはその不安を見事に乗り越え、温かいおもてなしを受け、心が通じ合うことでさらに自信を深めたようです。
現地校での最後の3日間は、あっという間に過ぎ去りました。迎えた最終日、情が移ったバディやホストファミリーとの別れはやはり辛く、涙を流して言葉がうまく伝えられない生徒も多く見受けられました。それは、彼らが一生懸命に過ごした証拠で、思わず感動してしまいました。
帰国の道中は、行きの時とはまったく違い、ギクシャクした雰囲気は消え、全員がフレンドリーに談笑している姿が非常に微笑ましかったです。わずか2週間という短い研修期間でしたが、一人ひとりの成長を目の当たりにでき、付き添いをさせてもらったことに心から感謝しています。彼らが経験し、身につけたものは間違いなく一生の宝物となるでしょう。きっと、将来どこかで必ず役に立つに違いありません。参加者の今後の活躍を心から楽しみにし、この研修が今後も続けられることを強く願っています。