国際交流活動報告

第10回目となるオーストラリア、ブリスベンでの国際研修には、1年生14名、2年生4名が参加しました。7月21日から8月3日までの2週間にわたるプログラムは、10年の積み重ねで、受け入れ先家庭、現地校での研修の両面で、とても練られたものでした。参加生徒は、毎日成長を実感しながら過ごせたようです。

【最高の交流相手校ブラッケンリッジ州立高校】
受け入れ先の Bracken Ridge State High School(BRSHS)は、中高一貫校です。鮮やかな色彩の野鳥が飛び交い、早朝には野生のカンガルーが芝生のフィールドに姿を現すという自然に恵まれた環境にあります。全校生徒は500名で、生徒と教員の一体感の強い学校です。安心して交流できる学校で、本校は10年に渡りお世話になっています。南半球では、朝晩の冷える真冬ですが、現地生徒は半袖で過ごす温暖な気候で、研修期間中全日快晴の天気に恵まれました。

【厳選されたホストファミリー】
ホストファミリーは、BRSHSを通じて募集され、現地コーディネーターが入念に調整した家庭です。到着日から、毎日の送り迎えをはじめ、オーストラリアの生活の様々な点で、とても親切にご対応いただきました。鳳校生達は、現地の文化・習慣を大いに学ぶことができました。

【バディー制度で充実した交流校での過ごし方】
BRSHSでの午前は鳳校生のための英語４技能型の授業です。最初は、緊張のため、講師からの ”Do you understand?” の質問にも沈黙状態でした。All in Englishで入念に計画され、丁寧な講師の指導のおかげで、回を重ねるにつれて、正直な ”No.” から、頼りない ”Yes.”、そして、確かな“Yes!” へと反応が変わっていきました。内容は、午後の学校の授業、帰宅後のホストとの会話、買い物に活かせるものでした。「学んだことが使える」工夫がふんだんになされ、鳳校生は熱心に取り組んでいました。
鳳校生の一人ひとりにはBRSHSの生徒がつき、現地校での生活をサポートしてくれます。バディー制度です。毎日、11:15からのモーニング・ティーは、このバディーと過ごします。ランチタイムは13:10からで、昼食をふたつに分ける感覚です。午後は、バディーの普段の授業（理科・数学・社会など）に参加します。日本語の授業に鳳校生が参加し、折り紙、書道を教えました。アボリジニーについて学ぶ体験型授業では、ゲーム、楽器演奏、ドット・ペイント、フェイス・ペインティングやブーメラン投げなどを楽しみました。第1週の金曜日はスポーツ・カーニバルで、短距離走、800メーター、三段跳び、400メーター・リレーに鳳校生も参加し、活躍しました。
生徒が運営する全校集会が毎週月曜日にあります。鳳の代表が立派に英語でスピーチを行いました。第1週は、学校訪問のご挨拶、第2週は、それまでの一週間の学校生活を振り返ったお礼でした。

【楽しいブリスベン市内観光】
第2週の火曜日には、BRSHSを出て、バスと電車でブリスベンまで出かけました。目貫通りで、お土産の買い物をし、クィーンズランドの自然と科学に関する資料を集めた博物館を見学しました。自分たちでランチを楽しんだ後、City Cat と呼ばれるフェリーでブリスベン川のクルーズを体験しました。

【最終日】
学校最終日は、フェアウェル・パーティーで、ロジャー校長先生からひとり一人に修了書が手渡されました。BRSHS手作りのケーキを食べ、ゲーム・歌で楽しみました。お別れの日の朝はホストファミリーとハグするもの、涙するものと、名残を惜しみ、バスに乗り込みました。ゴールド・コーストで自由散策をし、海鮮バイキングディナーを満喫し、飛行機に乗りました。