お知らせ2025.04.09
4月8日は、午前中に始業式、午後からは入学式が執り行われました。
新2年、新3年のみなさんは、久しぶりに顔を合わせた友人や新しいクラスメートとの交流で、朝から元気な声が聞こえてました。
午後からは入学式でした。少し緊張した面持ちの生徒さんもいましたが、みなさん笑顔で登校してくれました。
以下は、式辞の全文です。
2025/04/08 入学式 校長式辞
木々の緑も映え(はえ)、桜の花が今を盛りに咲き誇り、まさに春爛漫(はるらんまん)、生きとし生けるものの息吹を感じる今日の佳き日に、令和7度大阪府立鳳高等学校入学式がかくも盛大に挙行されますことに、心より感謝申し上げます。本日はご多用の中、ご来賓として、PTA会長の野澤 啓介(のざわ けいすけ)様にご臨席を賜りました。高いところからではありますが、熱く御礼を申し上げます。
ただいま入学を許可しました大阪府立鳳高等学校第80期268名の新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。鳳高校の教職員・生徒を代表し、みなさん一人ひとりに心よりお祝い申し上げます。
(さて)みなさんは今日から、「高等学校」というステージで人生の新たなスタートをきることになります。そんな皆さんの門出にあたり、話をさせていただきます。
「バタフライエフェクト」
(ブラジルの一匹の蝶の羽ばたきがアメリカテキサスに発生するハリケーンの原因となり得るでしょうか?)これは、今から50年以上前の1972年。アメリカの気象学者エドワード・ローレンツが明日の気象予報を正確に出すことがいかに困難であるかを伝える際、引用した言葉です。やがて、ローレンツのこの問いは、非常に小さな出来事が、最終的に予想もつかない出来事へとつながる「バタフライエフェクト」として広く世に知れることとなります。
今、(非常に小さな出来事が、最終的に予想もつかない出来事へとつながる)といいましたが、これはマイナスではなくプラスの事柄(未来)にも繋がっていきます。みなさんが知っている「継続は力なり」ということわざがあります。「どんな小さなことであっても継続していればやがて大きな成果となる」。だから、結果がすぐに出なくても途中で投げ出すのではなく、地道に続けていくことが大切。「継続することがやがて力になる」私たちはこのことわざの意味をそう学んできました。実は、このことわざには、もうひとつの解釈があります。それは、「継続することそれ自体、優れた能力である」。物事を成し遂げるまで諦めずに取り組み続けるということは、それだけで素晴らしいこと。(何かに一途に向かい合う。そして、振り返ると何かが残されている)ステキだとは思いませんか。
日々の積み重ねが、思いがけもしない(成果やよろこび)を生み出していく。みなさんは、ここまで様々な応援を受けながら、15年という年月を歩んできました。ここから3年間で、(なにを積み上げ、これからどこに向かうのか)ここ鳳高校でみなさんの大切な未来が育まれます。鳳で過ごす3年間は、「バタフライエフェクト」蝶の羽ばたきです。その羽ばたき、瞬間また瞬間の風景の積み重なりこそ奇跡と感動の積み重なりなのです。
保護者の皆様、改めまして、ご入学おめでとうございます。保護者の皆様にも、本日は喜ばしい日であると存じます。われわれ教職員一同、生徒の限りない可能性を信じ、一人ひとりが本校の主人公として有意義な学校生活を送ることができるよう、全力で生徒の皆さんを応援してまいります。高校時代は、人生において大人への一歩を踏み出すとともに多感な時期でもあります。彼ら彼女たちの健(すこ)やかな成長のためには、学校とご家庭との相互信頼と連携が必要です。学校にご協力・応援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。本日、ここ鳳高校に入学したみなさんの限りない可能性を祝し、式辞といたします。
令和7年4月8日 大阪府立鳳高等学校長 片山 造